頭痛
頭痛は国民病といわれるほど多くの方が悩まされている症状です。
頭痛は主に画像検査で異常を伴わない一時性頭痛(片頭痛/群発頭痛/緊張型頭痛など)と画像検査で異常を認める二次性頭痛(脳腫瘍や脳血管障害など)に大きく分類されます。
当院では画像検査を速やかに行い、この2つを識別します。
一時性頭痛である場合は、患者様それぞれにあった治療方針を決定し加療していきます。
当院では片頭痛予防薬(発症予防薬)の注射薬(アジョビ)も取り扱っております。
二次性頭痛であり緊急治療が必要な場合、当院は24時間体制で入院受け入れ可能となっておりますので、迅速に治療へつなげることができます。
物忘れ
同じことを何度もいう(聞く)、怒りっぽくなるといった症状がみられます。
物忘れの原因としては、アルツハイマー型認知症/血管性認知症/手術で治療可能な正常圧水頭症などがあります。
2023年にアルツハイマー型認知症に対する新しい薬ができました。
進行を抑制し、認知機能と日常生活機能低下を遅らせることを実証、承認された世界で初めての薬です。
当院ではレケンビ®(レカネマブ)の取り扱いを開始しました。
投与対象はアルツハイマー病による軽度認知症(MCI)の方と軽度認知症の方です。
実際に投与できるかを診察、検査にて判断いたします。
ボトックス治療
ボトックス治療を一言でいうと、「筋肉の異常な緊張(こわばり)やけいれんを和らげる注射治療」です。
私たちの体は、脳からの指令が神経を通って筋肉に伝わることで動きます。
しかし、病気によってはこの指令が過剰になり、本人の意思とは関係なく筋肉が動いてしまったり、固くこわばったりすることがあります。
ボトックス治療(ボツリヌス療法)で使うお薬には、この脳からの過剰な指令を筋肉に伝わりにくくする働きがあります。
緊張しすぎている筋肉に直接注射することで、その筋肉をリラックスさせ、つらい症状を改善します。
当院では、主に以下のような症状に対してボトックス治療を行っています。
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脳卒中後の手足のつっぱり(痙縮:けいしゅく):
「脳卒中の後遺症で、手足が固くこわばって動かしにくい」
「指が握ったまま開きにくい、肘が曲がったまま伸びない」
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眼瞼けいれん:
「まぶたがピクピクして、目が開けにくい」
「光がまぶしく感じる」
「人や物にぶつかりやすくなった」
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片側顔面けいれん:
「目の周りや口元など、顔の片側が勝手に引きつる」
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痙性斜頸(けいせいしゃけい):
「首が勝手に曲がる、傾く、震える」
「首や肩に痛みがある」
治療のポイント
- 治療は外来で可能: 注射は5~15分程度で終わり、入院の必要はありません。
- 効果の持続期間: 効果は注射後、数日から2週間ほどで現れ、通常3~4ヶ月続きます。効果が薄れてきたら、再度治療を行うことで症状をコントロールします。
- 安全性: 経験豊富な医師が、症状に合わせて適切な場所・量を見極めて注射しますのでご安心ください。
「自分の意思とは関係なく体が動いてしまう」「筋肉のこわばりがつらい」といった症状でお悩みの方は、生活の質を大きく改善できる可能性があります。
症状に関するご相談は脳神経外科の外来を受診ください(予約不要です)。
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